聞きなれない言葉かも知れませんが「再生歯科医療」は確実に歯科界の最先端医療になりつつあります。 歯周病(歯槽膿漏と呼ばれていた時期が長かったかも知れません)は、なかなか治療成績が向上せず、現状維持もしくは、わずかな改善のみを模索して診療にあたっていた時期がありました。 当院におきましても、難治性の歯周病の治療には並々ならぬ苦労があったことは否めません。しかし、ここ10年位の間に種々の再生材料や生体材料・人工骨・手術法の確立が進み、失われた歯周組織の再生が徐々にですが可能となりつつあります。 その代表格としてあげられるのが、エムドゲインやゴアテックス膜やコラーゲン膜を用いた再生医療です。また、前述した顕微鏡やピエゾサージェリーを用いることによって、歯肉や歯槽骨の移植手術よりも精密に施術することが可能となりました。 歯周病の基本治療は歯石除去ですが、従来の歯石除去では歯科医師や歯科衛生士が経験と勘に頼って行っていました。現在でも、大部分の診療機関ではそのように行われていると思います。 当院では、マイクロスコープ・デブライドメントという術式を用いて顕微鏡下で歯石除去や歯周ポケット内の感染物質の除去を行っています。 すなわち、本来は直視することが不可能な歯周ポケットの内部を、わずかに開いている隙間から顕微鏡視野下で拡大確認して、歯石や感染物質等を超音波を用いて取り除く術式です。 従来では、歯肉を切除して取り除かなければならなかった手術が、短期間でより低侵襲で可能になりました。 |
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